2015年6月5日金曜日

東京造形大学「日本国憲法」の授業に行ってきた

 東京造形大学の前田朗先生のお招きで、「日本国憲法」の授業にゲスト出演してきた。前田先生には、法大暴処法弾圧事件で無罪判決を取った翌年から、3年連続でお招きいただいている。2006年以来、公安警察を導入の上、学生の政治的表現の自由を圧殺、結果述べ126名もの逮捕者を出している「監獄大学法政」の現状と、逮捕から起訴、裁判、無罪へと至る「刑事裁判の被疑者」としての実体験を、学生の皆さんにお話するのが趣旨だ。「日本国憲法」との絡みで言えば、前者は19条(思想・良心の自由)、21条(言論・表現の自由)、23条(学問の自由)、後者は37条(刑事被告人の権利)、38条(拷問の禁止・黙秘権)と関係するだろう。

 去年・一昨年は、法大闘争を一緒に闘った法大文化連盟、中核派系全学連のメンバーと出向いた。今年は、暴処法弾圧時、「任意聴取」のかたちで公安警察に引っ張られ、望まない供述調書を取られてしまった(ある意味では、仲間を売ってしまった)法大OB・菅谷圭祐君と、先輩に誘われて法大デモに参加したら「公務執行妨害」容疑で逮捕されてしまった明治学院大学OB・白石比呂志君と登壇。2人とも運動の当事者というより周辺者だが、運動破壊のためなら、周辺者にも牙をむき、利用する公安当局の悪辣さが、とりわけ菅谷君の体験談から明らかになったことと思う。

 授業は、前田先生司会のもと、「法大闘争とは何か」「刑事事件での逮捕・勾留経験」「留置場での生活」「取調べの状況」「刑事裁判の闘い」「無罪判決を勝ち取った時の心境」といった切り口から、各自が話せることを話した。留置場での生活談や、取調べの際、公安刑事・検事から受けた罵倒の数々は、普段耳にしない話題だけに、興味を持って聞いていただけたのではないかと思う。最後の質疑応答では、「取調べの時、カツ丼はでますか?」「学生運動をして、就職できるんですか?」との質問が出た。この質問は毎年出る(笑)

 説明が不十分な点や納得いかない点は、正直あっただろう。それでも耳を傾けてくれた造形大生の皆さんに、感謝したい。ありがとうございました。




前田先生から著書のプレゼント

学生が書いてくれた。イケメン風

犯罪者風

3.14弾圧時のリーフレット

暴処法弾圧裁判の最終意見陳述集

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